クラフトビールの値段はなぜ高い? 価格を左右する要素と安く飲む方法

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クラフトビール

従来のビールにはない、個性的な味わいを楽しめるとして人気のクラフトビール。

最近では、製造元(ブルワリー)も増えたことで以前と比較して手に入りやすくなっており、根っからのビール愛好家以外の、ライトなお酒好きの方にも親しまれています。

一方で、キリンやアサヒといった国内大手メーカーのビールと比較すると少々高額なことから、手を出しにくいと感じていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、クラフトビールの価格を左右する方法と、安く飲む方法について、詳しく解説していきます。

クラフトビールの価格

市街地でビールを醸造する「マイクロブルワリー」が広がるなど、国内のメーカー(ブルワリー)はますます増加しています。

こうした動きに伴い、クラフトビールの種類も非常に多様化する中、その価格には大きな開きが生まれています。

国内大手メーカーのビールとの比較

ここでは、350mlの缶ビールを例にとって、クラフトビールと国内大手メーカーの価格を比較していきます。

2023年10月、筆者の住む神奈川・湘南エリアにある大型酒専門店・KYリカーの店舗を訪れたところ、国内大手メーカーの「アサヒ スーパードライ」「サッポロ 黒ラベル」といった缶ビールは、212円(税込)で販売されていました。

一方、業界最大手のクラフトビールメーカー・ヤッホーブルーイングの缶ビールの価格を見ると、「よなよなエール」が296円、「インドの青鬼」が323円、「水曜日のネコ」が323円となっていました。

他のクラフトビールを見ると、500〜1,000円、輸入もののクラフトビールの中には1,000円を超えているものもあり、ヤッホーブルーイングのラインナップは比較的、低価格に設定されると言えます。

それでも国内大手メーカーと比較すると80〜1,00円程度の開きが出ています。

なぜ、クラフトビールの価格は高い!?

国内大手メーカーのビールと、クラフトビールの間に価格差が生まれる理由としては、次のようなものがあります。

メーカー(ブルワリー)の規模と生産量

価格差の大きな要因の一つとして、生産コストの違いが挙げられます。

小規模なクラフトビールメーカー(ブルワリー)は、大手と比較して生産量が少ないです。 そのため、ビール1本(1杯)あたりの生産コストは高くなってしまいがちで、結果として大手のような低価格で販売することは難しいと言えます。

ブルワリーの立地(輸送コスト)

同じクラフトビールであっても、価格差が大きいケースがあります。例えば、輸入クラフトビールの市販価格は、350ml缶でも1,000円を超えることが珍しくありません。

これは、ビールが完成してから日本に入ってくるまでの輸送コストが影響していると言えます。

例えば、大手ビールメーカーへの反逆精神を込めて、イギリスの地で「採算度外視」で生まれた「BREWDOG PUNK IPA」の330ml缶の現地価格は、日本円換算で概ね300円程度です。

しかし、このクラフトビールを日本で買おうとした場合、400円以下で手に入ることはないでしょう。

このように、輸送コストはクラフトビールの価格に大きな影響を与えています。

原材料のコスト

単一のブルワリーで見た場合でも、「このビールは安くて、あっちは高い」といったケースがあります。この場合、原材料のコストが大きく影響していると考えられます。

一般的なビールには、主な原材料として、麦芽、ホップ、酵母、水の4つが含まれています。さらに、クラフトビールの中には、フルーツやスパイスなどの副原料が加えられているものが少なくありません。

独創的で香り豊かなクラフトビール作りでファンを急増させている、宇宙ブルーイングを例に挙げると、「宇宙MONSTER」にはハチミツやマルトデキストリン(とうもろこしから作られる糖質)が、「KIMONO」にはブラックベリーやシークワーサーの果汁、アガベシロップなどが副原料として入れられています。

これらの原材料のコストの違いも、クラフトビールの価格差の一因となります。

お得にクラフトビールを楽しむ方法

飲み比べセットを頼もう

クラフトビールは、国内大手メーカーのビールと比較して「クセが強い」ものが少なくありません。

そのため、「ケース買い」のように一括購入によるコストパフォーマンスを狙おうとすると、「自分の好きな味わいではなかったのに、たくさん購入してしまった…」と失敗につながるケースも。

そこで、特にクラフトビール初心者の方におすすめなのが「飲み比べセット」です。

「飲み比べセット」は、色々なクラフトビールの味わいを試すことができるうえ、1本あたりの価格が抑えられていることが特徴で、amazonなどでも気軽に購入することができます。

賞味期限間近のビールを探す方法も

市販されているビールには賞味期限が設けられており、この期限が迫ったビールは通常より安く販売されているケースがあります。

AmazonやYahoo! ショッピングなどのECサイトでも見つけることができますし、ビール専門の通販サイトなどでも販売されていることがあります。

この方法では、同じビールを安く購入し続けることは難しいですが、「気になるビールが安く売られていたらラッキー」くらいの感覚で探してみてはいかがでしょうか。

気に入ったものが見つかったら、販売店を見つけて会員登録!

「飲み比べセット」などを活用して、自分好みのクラフトビールを見つけたら、取り扱いのある酒販売店のECサイトを見つけ、会員登録することをオススメします。

サイトにもよりますが、会員登録するとメールやSNS経由で、割引クーポンやキャペーンの案内などを受け取ることができるため、お気に入りのクラフトビールを安く購入できる可能性が高まります。

ブルワリーが直販している場合、そのブルワリーのSNSをフォローしておくとお得情報が掲載されるケースもあります。

お得に楽しむなら、サブスクの活用がおすすめ

ここまで、クラフトビールの値段が国内大手メーカーのビールと比較して高い理由と、安く購入する方法について紹介してきました。

最近では、毎月定額でオススメのクラフトビールを届けてくれるサブスクリプションのサービスも登場しています。

毎月違うビールが飲めて、入門者から上級者まで楽しむことができるので、こうしたサービスも積極的に活用して、お得にクラフトビールライフをエンジョイしましょう!

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