クラフトビールの文化とは? アメリカのクラフトビールの歴史

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クラフトビール

クラフトビール人気は、日本においても年々高まっています。しかし、クラフトビールの文化や歴史について、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、クラフトビール文化の特徴や、その背景とにあるアメリカのクラフトビールの歴史について、詳しく解説していきます。

※クラフトビールの定義について詳しく知りたい方は、先にこちらの記事をご一読ください。

クラフトビール文化の背景

クラフトビールの文化は、アメリカで1970年代に始まりました。当時、アメリカでは、大手ビールメーカーによる大量生産・大量消費が主流であり、消費者の選択肢は限られていました。そんな中、ビール愛好家たちが、自分たちの好みに合わせたビールを追求するようになりました。

クラフトビール醸造所は、当初は個人や小規模なグループによって設立されていました。しかし、近年では、大手企業が参入するなど、急速に成長しています。2022年には、アメリカ国内で8,000以上のクラフトビール醸造所が存在し、その数は年々増加しています。

アメリカのクラフトビールの歴史

アメリカのクラフトビールの歴史は、大きく3つの時代に分けることができます。

  • 1970年代〜1980年代:黎明期

1970年代に、アメリカで初めてのクラフトビール醸造所が設立されました。。当時、アメリカでは、大手ビールメーカーが市場を独占しており、画一的な味のビールが大量生産されていました。これに反発したビール愛好家たちが、小規模な醸造所で独自のビールを造り始めたのが、クラフトビールの始まりです。

こうした背景から、伝統的な製法や独自のレシピを追求した、新たなビアスタイルの開発が行われるようになりました。

  • 1990年代〜2000年代:成長期

1987年には、アメリカ国内でクラフトビールのブルワリーが1,000を超えます。すると1990年代以降、クラフトビールの人気が徐々に高まり始め、ブルワリーの数も急増。同様に、クラフトビールの販売チャネルも拡大し、スーパーやレストランなどでも販売されるようになりました。

こうして、クラフトビールの流行はアメリカ全土に広がっていきます。

  • 2010年代〜現在:成熟期

2010年代以降、クラフトビールはアメリカのビール市場で、もはやマイナーな存在ではなくなりました。2023年現在では、アメリカのビール市場において、約25%をクラフトビールが占めていると言われています。

そして、アメリカのクラフトビールは、世界各国に輸出され、国際的な人気を獲得しています。

クラフトビール文化の特徴

クラフトビール文化には主に次に挙げるような特徴があります。

地産地消

クラフトビールには、原料に地域の食材や水などを使用し、「地産地消」をコンセプトとしているビールが少なくありません。そのため、クラフトビールを飲むことは、その地域の農業や食文化を応援することにもつながります。

小規模なコミュニティならではの繋がり

日本国内においてもクラフトビールへ注目は年々高まっているものの、まだまだワインや日本酒などの愛好家と比較すれば、少数派と言えるでしょう。

しかし、小規模なコミュニティだからこそ、ビアバーやパブでは客同士の繋がり・交流が生まれやすく、新たな発見をする機会が豊富です。

多様性がある

クラフトビールはもともと、大手ブルワリーが製造するビールへのアンチテーゼとして生まれています。そうした背景から、既存の技術や手法にとらわれない、さまざまなスタイルや味わいのビールが存在します。

数多くの種類から自分の好みに応じたビールをチョイスできるクラフトビールは、多様性が重視される現代とも調和の取れた飲み物と言えるでしょう。

アメリカのクラフトビール文化が感じられるビール3選!

最後に、アメリカのクラフトビール文化を体感する上で飲んでおきたいビールのうち、手に入りやすいものを3つ紹介します。

・サムエルアダムス「ボストンラガー」

サムエルアダムス社は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに本社を置くブルワリー。1984年に設立され、今ではアメリカのクラフトビール業界を代表する存在です。

ボストンラガーは、そんなサムエルアダムス社の主力商品。アメリカンラガーに分類されるその味わいは、穏やかなポップの香りと飲みやすさが特徴です。

・ブルームーン「ブルームーン・ペールエール」

ブルームーン社は、アメリカ合衆国カリフォルニア州エル・セグンドに本社を置くブルワリーです。1995年設立と、サムエルアダムス社ほどの歴史はないものの、今やアメリカで最も人気のあるクラフトビールブルワリーの1つです。

そんなブルームーン社の主力商品が「ブルームーン・ペールエール」。その名の通り、ペールエールスタイルのビールで、ホップの華やかな香りと、苦味とコクのバランスが取れた味わいが特徴です。

・ブルックリン「ブルックリンラガー」

ニューヨーク州ブルックリンに本社を置くブルックリン・ブルワリーは、1988年に設立された、アメリカの「クラフトビール革命」を代表する存在です。

その主力商品が「ブルックリンラガー」で、ウィーンスタイルのペールエールであり、麦芽の香ばしさと、ホップの苦みが調和した味わいが特徴です。

まずは気軽にクラフトビール文化に触れてみよう!

ここまで、クラフトビール文化の特徴や、アメリカにおけるクラフトビールの歴史について解説してきました。

ただ、やはりクラフトビールで重要なのは、歴史よりも「飲んだ人がどう感じるか」です。ぜひ、色々なクラフトビールを手に取って、その味わいを感じてみてください。

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