ビールといちごの組み合わせ、と聞いて「本当に美味しいの…?」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも実際には、いちごの甘みと酸味は、ビールの苦味やコクをまろやかにしてくれ、一度飲んだら止まらない魅力を持っています。
この記事では、そんな「ビール×いちご」の魅力と、おすすめの銘柄をご紹介していきます。
いちごを使ったビールの魅力
いちごを使ったビールの最大の特徴は、その香りと味わいにあります。
いちごの自然な甘みと酸味がビールの苦味と絶妙に絡み合い、芳醇な味わいを楽しむことができます。また、いちごのフレッシュでジューシーな香りがビールの香りと融合することで、華やかで心地よいアロマを生み出します。
このところ、大手ビールメーカーや、クラフトビールのブルワリー各社は、いちごの種類や使用量、醸造方法によって、さまざまな種類の「いちごビール」をリリースしています。
中には、いちごの風味を前面に押し出したフルーティーなタイプから、いちごを控えめに使用しビール本来の味わいを活かしたタイプまで、幅広い選択肢があります。
いちごビールは、特に春から夏にかけての暖かい季節にぴったりの飲み物です。その清涼感とフルーティーな味わいは、リラックスしたアウトドアシーンやバーベキュー、ピクニックなど、様々なシチュエーションで楽しむことができます。
いちごビールはどうやって作られている!?
では、ビールの製造において、いちごはどのように投入されているのでしょうか。ブルワリーによっても製造方法は異なりますが、ここでは代表的なものを解説します。
通常のビールと同様に、まず麦芽を煮沸し、糖化することで醗酵に必要な糖分を抽出します。この過程でビールの基本的な味わいが形成されます。
いちごは醸造過程のさまざまな段階で加えられますが、最も一般的な方法は、いちごを潰してジュースを抽出し、発酵段階でビールに加えることです。また、いちごのピューレを使用することもあります。この過程で、いちごの自然な甘みと酸味がビールに加わります。
いちごのジュースやピューレを加えた後、酵母を投入して発酵させます。この発酵過程でアルコールが生産され、いちごの風味がビールに染み込んでいきます。
※いちごを加えていない、一般的なビールの製造方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご一読ください。
おすすめのいちごビール3選!
ここからは、人気上昇中のいちごを使ったビールのうち、比較的手に入りやすいものをピックアップして紹介していきます。
1.ブルーマスター あまおうノーブルスイート
福岡県福岡市に本社を置くクラフトビールブルワリー、ブルーマスターがリリースする、地元・福岡県産のブランドいちご「あまおう」を使用したフルーツエールが、「あまおうノーブルスイート」です。
いちごの甘みと酸味がきちんと感じられる味わいで、ビールの苦味とコクをまろやかにしてくれるので、「ビールの苦味は得意ではない」という方でも美味しさを楽しめる逸品となっています。
2.徳星醤油醸造場 あすかびーる
徳星醤油醸造場という、奈良県明日香村にある醤油醸造所が手掛けている、異色のビールが「あすかびーる」です。
現地の特産品である、あすかルビー苺を原材料比で約60%と贅沢に使用したビールで、エールタイプの軽い飲み口と、芳醇ないちごの香りが特徴。
ラベルが赤と白、2色ありますが、中身はどちらも同じものです。
3.リンデマンス
ベルギーのブリュッセル近郊にあるブレーゼンベークにある老舗ブルワリー・リンデマンス醸造所が製造するビールです。
このブルワリーは、野生酵母と乳酸菌によって作られるランビックというスタイルのビールの名門で、フルーツを組み合わせた「フルーツランビック」を複数リリースしていることが特徴です。
そんなリンデマンスのフルーツランビックの中には、いちごが使われたものもラインナップされています。エール系ではない、いちごのビールを飲んでみたいという方は、ぜひこちらをお試しください。
ランビックについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご一読ください。
まとめ
ここまで、いちごを使ったビールの魅力や特徴、おすすめの銘柄について詳しく解説してきました。
紹介した銘柄の他にも、限定モノとしてブルワリーからリリースされることもあるので、ぜひそういったクラフトビールもチェックしてみてください。