クラフトビール市場の拡大と共に、ビールに関する資格を取得する人が増えています。
ビールに関する仕事をしていなくても「クラフトビールに詳しくなるために、資格でも取ってみようかな」と考えている方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ビールに関する資格と、その詳細について解説していきます。
※記事の内容は2023年11月時点での情報となっています。
日本ビール検定(びあけん)
日本ビール文化研究会による検定で、通称「びあけん」です。ビールの歴史や種類、製造過程に関する知識に関する問題が出題されます。
この検定には3級から1級までレベルがあり、1級は国際ビール品質審査機構(EBC)の公認資格となっています。3級は、この後紹介する資格の登竜門とも言える存在で、趣味で資格取得を目指す方は、まずここから挑戦するのが良いでしょう。
級に関わらず「100点満点」を見事達成した方にビール1年分が進呈される点が挙げられます。対象者が複数の場合は、山分けとなるので注意しましょう。
基本情報
受験料:【3級】4,500円 【2級】5,500円 【1級】7,500円 【3級・2級併願】9,000円
試験時間:【3級】60分 【2級】60分 【1級】60分 【3級・2級併願】120分
公式サイトURL:https://beerken.jp/
ジャパンビアソムリエ
ジャパンビアソムリエ協会による、ビールの知識とサービスに関する資格です。ドイツ大使館、オーストリア大使館後援を取得した日本ではじめてのビアソムリエ認定講座となっています。
この講座では、ビールの原料・製造、ビアスタイル、フードペアリング、おもてなしなど、幅広い知識を身につけることができます。
講座の最後には試験が設けられており、筆記とテイスティング、レポート課題の提出が求められます。この試験に合格すると、晴れてジャパンビアソムリエとして認定されます。
なお、同協会では、より上級者向けとして「ディプロムビアソムリエ講座」も用意しています。
基本情報
受講費用:6万8千円(税込)
内訳:受講料5万円(ビール代、テキスト代含)受験料1万円、認定料8千円。
(資格取得後の年会費や資格維持費用などは不要)
公式サイトURL:https://www.beersom.com/
ビアテイスター
ビアテイスターは、日本地ビール協会による、ビールの品質を評価するための専門的な知識と技術を有する人材を認定する制度です。
協会員のみが受験可能な試験に合格することで、ビアテイスターの認定を受けることができます。試験内容は、筆記試験55問および官能評価試験(テイスティング)6問。
受験前には、午前・午後の部に分かれた、丸1日の講義を受講することができます。1日でビールの全般的な理論と多様なビアスタイルについて学べるとして、人気の資格となっています。
基本情報
受験料金:
【新会員】
・新会員の方新規に研究会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額・・・39、000円
・新規に個人正会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額・・・55,000円
【既存会員】
・受講料・認定試験料・・・17,000円
・認定試験のみ・・・5,000円
公式サイトURL:https://beertaster.org/
ビアコーディネーター
ビアテイスター同様、日本地ビール協会による資格制度です。
同協会では、ビアコーディネーターとは「ビール・料理の官能の世界を理論的かつ感覚的に究め、適切なビールと料理の組み合わせ方を指導・アドバイスできる人」のことを指すと定義しています。
こちらも認定試験を受けられるのは、同協会員のみ。試験前には、基本理論・フレーバー理論・試飲試食によるマリアージュの体験といった内容盛りだくさんの講義を受講できます。
クラフトビールも料理も大好きという方には、特におすすめできる資格です。
基本情報
受験料金:
【新会員】
・新規に研究会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額・・・62,000円
・新規に個人正会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額・・・78,000円
【既存会員】
・受講料・認定試験料・・・40,000円
公式サイトURL:https://beertaster.org/
資格をゲットして、クラフトビールの奥深さを知ってみよう!
ここまで、国内のクラフトビールに関連する資格を紹介してきました。
いずれも職業としてビールに関わっている人でなくとも受験でき、クラフトビールの知識が深まる資格ですので、ぜひチャレンジしてみてください!