オーストラリアと言えば、広大な自然と多様な野生生物で知られていますが、ビール愛好家にとっては、そのビール文化も見逃すわけにはいきません。
この記事では、オーストラリアのビールの歴史や現状、おすすめビールなどについて、詳しく解説していきます。
オーストラリアのビールの概要
ヨーロッパ大陸とほぼ同等の面積を有する、広大な国・オーストラリア。
そんなオーストラリアのビールは、多様な気候と地理的特性が反映されており、爽やかなラガーから芳醇なエール、そして独創的なクラフトビールまで幅広いスタイルと味わいを持ちます。
特に、地元産のホップや麦などを使用したビールは、オーストラリア固有の風土を色濃く反映しており、世界でも注目されつつあります。
オーストラリアのビールの歴史
オーストラリアにおけるビール醸造の歴史は、1788年に最初のイギリス人が到着した時から始まります。当時は水質が悪かったため、ビールは安全な飲料としても重宝されていました。
とはいえ、初期のビール醸造は原始的で、主に家庭内や小規模な醸造所で行われていました。
19世紀に入ると、オーストラリア各地に商業的な醸造所が設立され始め、ビールの品質は大きく向上。各地域に特有のビールスタイルが発展し始め、オーストラリア固有のビール文化が形成されていきました。
第二次世界大戦が終わると、オーストラリアには多くのヨーロッパからの移民が流入。これがきっかけとなり、オーストラリアのビールは多様化していきます。
さらに、1980年代から1990年代にかけて、クラフトビールの人気が高まりました。これにより、地元産の原材料を使用したり、実験的な醸造方法を採用するなど、さらに多様なビールが登場。この人気は国際的な認知にもつながり、オーストラリアのビールは世界的にも評価されるようになりました。
飲んでおきたいオーストラリア産ビール
ここでは、オーストラリアを代表するビールや、飲んでおきたい特徴的なクラフトビールを厳選して紹介していきます。
Coopers Pale Ale
オーストラリアで最も有名なクラフトビールの一つです。モルトの甘みとホップの苦味がバランスよく調和した、飲みやすいペールエールです。アルコール度数は4.5%と比較的低めなので、重ためのビールが苦手な人や、軽い飲み口が好きな方にぴったりのビールです。
Stone & Wood Pacific Ale
オーストラリアのブリスベンで醸造されているクラフトビールです。トロピカルフルーツのような華やかな香りと、モルトの甘みとホップの苦味がバランスよく調和した、爽やかな味わいが特徴です。アルコール度数は4.4%と比較的低めなので、ビールが苦手な人でも飲みやすいビールです。
Balter XPA
オーストラリアのゴールドコーストで醸造されているクラフトビールです。ホップの苦味が強く、キレのある味わいが特徴です。アルコール度数は6.5%とやや高めですが、ビールが好きな人にはぜひおすすめしたいビールです。
まとめ
オーストラリアのビール業界は、今後もその革新性と多様性によって成長を続けると予想されます。特に、クラフトビールへの関心の高まりは、オーストラリアのビールを国際的なビールシーンでもメジャーにしていくはずです。
まだ飲んだことがないという方も、ぜひ一度トライしてみてください。