このところ、ワインの世界では「オーガニックワイン」や「ナチュールワイン」が大注目されています。
一方で、実はビールの世界にも「オーガニックビール」というものがあることをご存知でしょうか。
この記事では、オーガニックビールの特徴や魅力について、詳しく解説していきます。
オーガニックビールとは?
オーガニックビールとは、有機農業によって作られた麦芽やホップなどの原材料を使用して製造されるビールのことを指します。
有機農業とは、化学肥料や農薬を使わずに栽培する手法で、これらの原材料を使用することで、オーガニックビールは環境に配慮した製品としての価値を持つと同時に、自然本来の味わいを追求しています。
また、オーガニックビールの製造においては、ビールの品質を高めるために、化学的な添加物や処理を極力避けることが一般的です。その結果、味わいが深く、独特の風味が楽しめる商品が多く存在します。
さらに、オーガニックビールは、製造過程の透明性も高く、消費者はビールがどのように作られているかをより詳しく知ることができるケースが多いです。
有機農業による原材料の使用は、持続可能な農業への貢献という側面も持っており、消費者はこれらのビールを選ぶことで環境保全に寄与しているという意識も持つことができます。
オーガニックビールの特徴と種類
オーガニックビールはその製造法と原材料の選択によって、多種多様な味わいと特徴を持っています。
とはいえ、その種類自体は、通常のビールと大きく変わるわけではありません。発酵方法によって、エールとラガーの二つの大きなカテゴリーに分けらる点も同様です。
エールは、上面発酵の方法で醸造され、果実味や香辛料のような豊かな風味が特徴です。一方、ラガーは下面発酵の方法で製造され、清涼感があり、すっきりとした味わいが楽しめます。
※ビールの種類について、詳しくはこちらの記事もご一読ください。
オーガニックビールならではの特徴として、有機栽培されたホップや麦芽を使用することで、独特の風味が引き出される点があります。
例えば、有機ホップを使ったビールは、フローラルやハーバルなアロマが際立ち、麦芽の甘みと絶妙に調和します。また、地域特有の有機栽培された原材料を使用することで、その地域固有の味わいを生み出すこともあります。
さらに、オーガニックビールには、グルテンフリーのものや、非アルコールのオプションも存在します。
グルテンフリーのビールは、小麦や大麦の代わりにキビやトウモロコシなどの他の穀物を使用しており、特定の食物アレルギーを持つ人々にも適しています。非アルコールのオーガニックビールは、健康志向の消費者に人気があり、アルコールを控えたいがビールの味を楽しみたい方々に最適です。
おすすめのオーガニックビール3選
ここからは、数多くあるオーガニックビールのうち、手に入りやすいものをピックアップして紹介していきます。
1.日本ビール 有機農法ビール(ミレー缶)
こちらは、日本のビールの多くを占める、ピルスナーに慣れた方におすすめな、ピルスナースタイルのオーガニックビールです。
1本あたりの価格がそれほど高くないため、オーガニックビールとしてはお求めやすいことがポイント。楽天市場のビール・発泡酒ランキングにおいても、「オーガニック・有機」ジャンルで上位に付けています。
オーガニックビールが気になる方は、まずはここから始めてみると良いでしょう。
2.エチゴビール 有機栽培プレミアムビール
地産地消へのこだわりを持つ、エチゴビールがリリースするオーガニックビールが、「有機栽培プレミアムビール」。
有機栽培の麦芽とホップのみで製造されており、オーガニックビール初心者にうってつけのビールと言えます。
こちらはすっきりとした喉越しで、少し強めのホップ感を味わうことのできるビールです。
3.上馬ビール ボック
オーガニックであっても、より個性的なビールを飲みたいという方におすすめなのが、東京・世田谷のブルワリー、上馬ビールの「ボック」です。
ドイツ直輸入の有機無農薬麦芽と有機ホップのみを使用する上馬ビールの中でも、「ボック」は、カラメル麦芽(チョコレートモルト)を使用しており、濃い色と香ばしい風味が特徴です。
アルコール度数は6%とやや高めですが、オーガニックビールに慣れてきた方はぜひ一度試してみてください。
まとめ
ここまで、オーガニックビールの特徴や魅力、おすすめ銘柄について詳しく解説してきました。
オーガニックに興味のある方はもちろん、普段とは少し変わったビールを飲んでみたいという方も、ぜひ気軽に挑戦してみてください。