クラフトビールの賞味期限は、一般的なビールよりも短いケースがあるため、保存方法には注意が必要です。本記事では、クラフトビールの賞味期限や消費期限の違い、賞味期限を伸ばす方法を解説します。クラフトビールを美味しく飲むために、ぜひ参考にしてください。
クラフトビールの賞味期限はどれくらい?
クラフトビールの賞味期限は、一般的に、製造後30〜120日程度です。しかし、これはあくまでも目安であり、賞味期限は、ビールの種類によって異なります。
賞味期限が短いクラフトビール
賞味期限が短いクラフトビールとしては、次のようなものがあります。
- 生ビール
- ホップの香りが強いビール
- 発泡性の強いビール
これらのビールは、製造後、時間が経つにつれて、ホップの香りが弱まり、発泡性も低下していきます。そのため、賞味期限が短くなっています。
賞味期限が長いクラフトビール
一方、賞味期限が長いクラフトビールとしては、次のようなものがあります。
- 無濾過ビール
- 熟成させたビール
- 高アルコールビール
無濾過のビールは、タンパク質やホップが残りやすく、これらの成分が雑菌の繁殖を抑える働きを果たしてくれます。熟成させたビールも同様に、タンパク質やホップを多く含んでいるため、賞味期限は比較的長い傾向にあります。
高アルコールビール(主にアルコール度数が6%以上のもの)は、アルコール分が雑菌の繁殖を抑えるため、賞味期限を長く設定することができます。
賞味期限が過ぎたクラフトビールは、飲んではいけない?
クラフトビールの賞味期限が切れても、すぐに飲めなくなるわけではありません。
ここでは、賞味期限と消費期限の違いを押さえておきましょう。
賞味期限とは
賞味期限とは、食品の「おいしく食べられる期限」です。賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありませんが、味や香りが劣化している可能性があります。
消費期限とは
消費期限とは、食品の「安全に食べられる期限」です。消費期限を過ぎると、雑菌が繁殖して食中毒などの原因となる可能性があるため、期限を過ぎた食品は食べないようにしましょう。
※賞味期限と消費期限の違いについて詳しく知りたい方は、厚生労働省のサイトも参考にしてみてください。
賞味期限が切れたクラフトビールを飲む場合には?
クラフトビールの賞味期限が切れても、すぐに飲めなくなるわけではありません。しかし、実際に飲む場合には、次のような注意が必要です。
- 見た目や香りをチェックする
- 少しずつ飲んで様子を見る
見た目に異常がなければ、少しずつ飲んで様子を見てみましょう。もし、味わいや香りが劣化していた場合は、飲むのを控えましょう。
なお、賞味期限が切れてしばらくしたクラフトビールには、雑菌が繁殖している可能性もあります。雑菌を摂取すると、食中毒を起こす恐れがあります。そのため、賞味期限が切れてしばらく放置したクラフトビールは、飲まないことをおすすめします。
一方で、賞味期限がギリギリのクラフトビールについては、ネットショッピングで安く買えるケースもあります。リーズナブルにクラフトビールを楽しみたいと言う方は、そうした商品を探してみるのも良いでしょう。
クラフトビールは適切に保存することで、美味しく飲める
賞味期限が過ぎていないとしても、クラフトビールは製造から時間が経つごとに味わいや風味が劣化していきます。そのため、購入後はできるだけ早く飲み切ることが望ましいでしょう。
ただし実際にはクラフトビールを購入して保存しておくようなケースは頻繁にあるはずです。そこでここでは、クラフトビールの味わいや風味を長持ちさせる保存方法のポイントを簡単に紹介します。
- 冷蔵保存する
- 直射日光を避ける
- 横置きしない
- 匂いの強い食品の近くに置かない
なお、保存方法については別の記事(クラフトビールの保存方法を解説! 美味しく飲むためのポイントとは?)にまとめていますので、ぜひそちらをご一読ください。
飲み過ぎにはご注意を!
賞味期限の過ぎたクラフトビールは、直ちに飲めなくなるわけではありませんが、味わいや風味が落ちるだけでなく、雑菌が繁殖している可能性もありますので、極力早めに飲みましょう。
ただし、早めに飲み切りたいからと、暴飲するのは厳禁! 飲み過ぎに注意して、楽しくクラフトビールと付き合っていきましょう!